建物の地震PML(Probable Maximum Loss)評価
不動産証券化に伴うエンジニアリングレポートに含まれるべき項目の一つとしてPMLが提案され、PMLを算出する地震リスク評価(リスク診断)は一般的になってきています。
PMLは、米国で発祥した保険情報の一つであり、日本語では予想最大損失と呼ばれています。
PMLの定義は、『対象施設に対し最大の損失をもたらす再現期間475年の地震が発生し、その場合の90%非超過確率に相当する物的損失率』です。
地震PML評価の評価レベル
地震リスク評価のレベルは、統計データを基にする簡易評価と、建物固有の構造特性を基にする詳細評価の2つのレベルに分けられます。
- 統計データを基にする簡易評価レベル:
建物の建設年代や構造種別、階数等の建物の概要を基に、実被害の統計データから平均的な建物を想定し、地震による損失を簡便に評価する
- 建物固有の構造特性を基にする詳細評価レベル:
構造計算書を参照し、評価対象建物固有の質量バランスや、剛性、強度、耐力等、地盤調査報告書を参照し表層地盤の増幅特性や液状化による被害の有無を考慮し、対象建物(表層地盤)固有の性能を用いて損失を詳細に評価する
建物の地震PML評価の出力
- 想定される地震の発生確率や、その地震による損失額の平均的な損失(NEL)と90%非超過損失(PML)
- 地震保険の純率に相当する年間平均損失(Annual Expected Loss)
- 評価結果を図化した地震損失関数(地震ロス関数)やリスク曲線等を、篠塚研究所が開発した地震リスク解析ソフト(Risk Design)を用い評価し、結果として提供します。
等を、篠塚研究所が開発した地震リスク解析ソフト(Risk Design)を用い評価し、結果を提供します。
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